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月別アーカイブ: 2025年11月

北村建築のよもやま話~🏠 玄関・ドア・防犯~

皆さんこんにちは!

有限会社北村建築の更新担当の中西です。

 

 

🚪 玄関・ドア・防犯:鍵・採光・断熱・動線

 

① 断熱・気密:ドア1枚で体感が変わる ❄️

  • 断熱ドアへ更新
     👉 カバー工法なら外壁を壊さず1日で交換可能。
     👉 床の段差を解消し、気密パッキンで隙間風をシャットアウト。

  • 袖・欄間ガラス:Low-E合わせガラスで断熱+防犯を両立。

  • コーキング材:ノンブリード・防カビ仕様を選定。


② 採光・通風:暗い玄関を一気に解決 💡

  • 採光:スリット採光・縦長FIX窓を袖・親子扉に。
     🔸 目隠しルーバー付きでプライバシーも確保。

  • 通風:網戸一体型通風ドアで臭気・湿気を排出。
     🌸 花粉シーズンはフィルター付き換気口を併用。


③ 動線・収納:散らかりにくい設計 🧺

  • シューズクローク
     回遊型で出入口を二方向に。長物収納や傘も立てて収納OK。

  • 帰宅動線:玄関→手洗い→LDKを一直線に配置し、手洗い動線を短縮。

  • 安全対策
     泥落としマット設置、段差の視認性UP、ノンスリップ框で転倒防止。


④ 防犯:抑止・遅延・通報を層で重ねる 🔐

防犯要素 対策ポイント
錠前 2ロック+鎌デッド仕様。サムターン回し防止タイプ採用。
ガラス 袖・ランマは合わせガラス+面格子。避難経路にも配慮。
蝶番・枠 防犯丁番・ピン打ちでこじ開け遅延。枠ビス増し締め&戸当り調整。
可視化 センサライト・録画インターホン・表札の明瞭化で心理的抑止。

⑤ 宅配・置き配:生活動線まで設計 📦

  • 宅配ボックス・置き配スペース:庇下など雨のかからない場所に設置。

  • 動線設計:大型荷物の回転半径を確保し、門扉〜玄関は段差ゼロスロープで。


⑥ 庇・アプローチ:雨仕舞いと見え方 🌧️

  • 庇(ひさし):出寸法2〜4尺を基準に風向・開口幅で調整。

  • 竪樋:清掃しやすい位置に配置。

  • 照明:演色性Ra80以上の人感+常夜灯の2系統で、省エネと防犯を両立。


⑦ マンションでの選択肢 🏢

  • 玄関ドアは共用部のため交換不可が一般的。
     👉 シリンダー交換・ドアスコープ防犯化・ドアクローザ調整で改善。

  • 補助錠追加時は戸当りとの干渉に注意。

  • 避難通路の確保を最優先。


⑧ 施工フローと検査 🗂️

  1. 現況採寸・既存枠の歪み確認

  2. カバー工法で新枠取付

  3. 断熱扉吊込・建付け調整

  4. 気密・止水処理

  5. 金物/錠前/スマートロック設定

  6. 庇・照明・インターホン接続

  7. 検査(こじ開け・建付け・気密)

  8. 取扱説明・鍵引渡し


⑨ 予算・工期の目安 💰⏱️

内容 費用目安 工期
断熱ドア(親子・袖付)カバー工法 25〜60万円 約1日
スマートロック 2〜6万円+取付費
録画インターホン 2〜6万円
庇新設 5〜20万円
外構照明 2〜10万円

⑩ ケーススタディ 🧩

課題:冬の玄関が寒く暗い。不在時の荷物で再配達が多い。
対策

  • 断熱ドア(カバー工法)

  • 縦スリット採光

  • スマートロック+宅配ボックス

  • 庇+人感照明

効果
🌡️ 玄関の体感温度が上昇し、空間が明るく。
📦 再配達ゼロでストレス解消✨


⑪ チェックリスト ✅

☐ カバー工法の納まり・段差解消
☐ 2ロック・鎌デッド・サムターン対策
☐ 採光・通風・プライバシーの両立
☐ 庇と照明の配置・電源経路確認
☐ 宅配動線・置き配スペースの確保
☐ マンション規約・避難通路の確認


💡 まとめ

玄関は「家の顔」であり、毎日の入退室のハブ
断熱 × 採光 × 動線 × 防犯を最適化することで、
見た目も暮らしも劇的にアップグレードします。🚪✨

北村建築のよもやま話~🏠 バルコニー/ベランダ~

皆さんこんにちは!

有限会社北村建築の更新担当の中西です。

 

 

🏠 バルコニー/ベランダ防水:雨漏りゼロの作り方

 

① 現況診断と原因仮説の立て方 🔍

症状メモ

  • 天井シミの位置

  • 雨天時のみ発生か

  • 連続雨で悪化するか

  • 風向の影響

  • 排水滞留の有無

📸 写真と併せ、雨量・風向も記録!

典型的な原因

  • 立上り高さ不足(サッシ下や笠木基部)

  • 入隅補強不足(クロス方向の割れ)

  • ドレン詰まり(落ち葉・砂)や改修ドレン不良

  • 笠木の継ぎ目・ビス穴からの浸入

  • タイル直貼りによるひび割れ浸水

診断手順

  1. 目視調査

  2. 赤外線/含水計チェック

  3. 局所撤去

  4. 散水試験(上流から順に)
    → 原因部位を特定!


② 勾配・排水:水は重力に従う ⛳

  • 勾配は 1/100〜1/50 を確保。

  • わずかな凹みでも水たまり→劣化を加速。

  • 排水口(ドレン)は最下点へ配置。

  • 清掃しやすい脱着式ルーフドレン採用。

  • 詰まり対策に オーバーフロー排水 を設置。

  • 雨だまりはパテ補修でなく、下地から面調整


③ 材料別の選び方と向き・不向き 🧰

材料 特徴・適性
FRP 硬くて強い。小〜中面積向き。入隅補強と継ぎ目処理が重要。直射日光に強いが下地の動きに弱い。
ウレタン塗膜 継ぎ目なしで複雑形状に強い。膜厚管理とピンホール対策がカギ。トップコート更新で寿命延長。
塩ビシート 面安定性・耐候性◎。広面積や陸屋根に最適。立上り溶着の品質で差が出る。
改質アスファルト 屋上の定番。熟練した施工技術が必要。

④ 端部・入隅・立上り・貫通部のディテール 🧱

  • 立上り高さ:外壁側200mm以上/サッシ下100mm以上

  • 入隅:増し張り・コーナーパッチで補強。シートはR処理。

  • 貫通部:配管はスリーブ+シール+押え金物で三重防水。

  • 笠木:逆勾配防止の水返し設置。ビスは防水ブチル+キャップ処理。


⑤ サッシ・開口部との取り合い 🚪

  • 掃き出しサッシ下枠は 水切り金物+立上り連続

  • 段差ゼロを狙う場合は 排水溝やグレーチング で逃げ道を確保。

  • サッシ交換時は一次防水(外側)と二次防水(内側)の整合を守る。


⑥ タイル・ウッドデッキ併用時の注意 🌳

  • タイル:防水層の上に浮かせて施工。直貼りはNG(ヘアクラック→浸水)。

  • ウッドデッキ:束・ビス貫通部がリスク。点接地構造で清掃性を確保。


⑦ 施工フロー(改修例) 🗂️

  1. 養生・近隣挨拶

  2. 既存防水撤去・下地補修

  3. 勾配調整

  4. 立上り・入隅補強

  5. 本体施工

  6. 笠木・端部処理

  7. 改修ドレン/オーバーフロー設置

  8. トップコート

  9. 散水試験

  10. 取説・保証書引渡し


⑧ マンションでの注意 🏢

  • 管理規約・作業時間・共有部養生を遵守。

  • 外観変更の可否を確認。

  • 共用縦管にゴミを流さない運用を徹底。


⑨ メンテナンス計画 🧹

  • 半年に1回:ドレン清掃

  • 年1回:トップコート点検

  • 台風後:散水テストで早期異常検知


⑩ 予算・工期の目安 💰⏱️

工法 費用目安 期間
FRP防水 10〜30万円(3〜8㎡) 1〜2日
ウレタン防水 12〜35万円 1〜3日
塩ビシート防水 18〜50万円 2〜4日
改修ドレン/オーバーフロー 2〜8万円/箇所

⑪ ケーススタディ 🧩

課題:掃き出しサッシ下からの漏水+中央に水たまり
原因:下地凹み・立上り不足・ドレン詰まり
対策

  • 下地全面レベリング

  • 立上り200mm確保

  • 改修ドレン+オーバーフロー新設

  • 散水試験で検証

効果:豪雨でも漏水ゼロ🌧️/清掃頻度・不安が大幅低下✨


⑫ チェックリスト ✅

☐ 立上り・入隅・端部の補強
☐ 勾配1/100以上・水たまりなし
☐ ドレン清掃性・オーバーフロー有
☐ サッシ下の一次/二次防水整合
☐ 笠木継ぎ目・ビス穴の止水
☐ 散水試験実施&写真記録


💡まとめ

ベランダ防水は「材料」よりも「ディテール」が勝負!
入れない・入っても出す・点検を仕組みに。
これが雨漏りゼロの基本原則です。🏠💦